コンセルトヘボウ、1888年に建てられたコンサートホールはクラシックを愛する者にとって一度は訪れたい音楽の殿堂。
ここで毎週水曜日無料のコンサートが開かれます。
ランチコンサートと銘打ったこの催しは、本番を前に練習をかねたオーケストラのドレスリハーサルといったところでしょうか。といっても団員は普段着、文字通りの意味のドレスリハーサルではないのですが。
ただし12時半から30分間だけ。それでも毎週楽しみにやってくるお年寄り達や、小学生の団体などもいて、会場はいい音楽を聴きたいという熱気と期待感が感じられます。
今日は他でもないコンセルトヘボウ・オーケストラの出演、しかも指揮はかのリッカルド・シャイー。
期待はいやでも膨らみます。(彼はおしゃれですね。普段着だけど、遠目からも黒っぽいベロアらしいプルオーバーに白のスカーフが粋です。)
何でも世界初演というマーラーの曲を中心に組んだプログラムが四夜(つまりAプロからDプロまで全部)予定されているという今回の演目。その中からバッハの第一組曲が演奏されました。
私は今まで3回このホールでオーケストラを聴きましたが、いずれも席に不満がありました。
そこで今回はぜひともこのホールの音響の良さを肌で感じたいと思い、2階席の真ん中に陣取りました。
(一番いいのは、2階席でも右と左の角のせり上がりの部分の席らしいです。)
バッハですから、編成は小規模。大編成のど迫力はもちろん期待できませんが、驚きましたね。
ひとつひとつの楽器が、細かい部分まではっきり聞き取れるほど鮮明に響いてきます。
今度はこの位置からショパンのピアノコンチェルトを聴いてみたいなと思います。
信号機が邪魔ですが、建物の外観です。
てっぺんに金の竪琴が燦然と輝いています。 |
演奏中は写真は遠慮。正面のパイプオルガンを挟んで両側にあるピンク色のカーペット敷きの階段のうち、右側が指揮者及びソリストの出入り口。その階段をリッカルドさんがさっそうと退場しているところ。シャッターが間に合わなくて彼は既に扉近くまで階段を駆け上がってしまった。 |